2011年7月9日土曜日

BI/Data warehouseの要件定義について

 今回はBI/Data warehouseの要件定義について考えてみたいと思います。現在、仕事でBI/Data warehouseの新しいプロジェクトに携わっています。利用する製品などの選定が終わり、いよいよユーザ要件の定義に入るところです。

 要件定義は誰がやる?

 では要件定義は一体誰がやるがいいのでしょうか。コンサルタントでしょうか。それとも情報システム部?ユーザでしょうか。誰がやるという議論の前に要件定義のフェーズを2つに分けてみたいと思います。それは、まさにユーザによる要件定義とそれをシステムに置き換えたシステム要件の2つです。
 私のおすすめの役割分断は、

ユーザの要件定義→ユーザが主導でまとめる

システム要件→情報システムまたはITコンサルタントが主導でシステムで実現できるように要件に変換

システム要件の承認→ユーザ主導でシステム要件について現場にコミュニケーション、承認を得る

ユーザ要件定義に非常な情報は?
 では、ユーザ要件をまとめる上で必要な情報とはなんでしょうか。最低限下記の情報が必要だと思います。

・分析対象名またはレポート名
・分析、レポートの目的
 利用する部署が複数の場合は、部門ごとに目的を記載
・分析に必要なデータ期間 例:3年分
・分析に必要なファクト(数値)項目
 トランザクション、スナップショットのどちらかの記載
 計算ロジックの記載
・分析に必要なディメンション項目
 履歴の分析方法(Slowly Changing Dimension)
 階層
・レポートレイアウト

ユーザのスキルをアップさせる!

 上の要件定義の項目を見ていただければわかりますが、要件をまとめる上で、ファクト、ディメンションなどについて理解している必要があります。また、ディメンションの階層やSlowly Changing Dimensionの概念については理解している必要があります。この辺のスキルがあるユーザであればいいのですが、たいていはこの辺を意識せずに仕事をしていることが多いので、情報システム部門またはITコンサルタントがユーザに非常なスキルを教育する必要があります。適当な外部研修などはありませんので、社内で資料を作ってトレーニングをやる必要があります。

 現在私のプロジェクトでも要件定義に入るまでの準備を進めています。まずは、各フェーズで必要な成果物(ドキュメント)を定義しました。その後、その成果物を誰が中心でまとめるか、つまり役割と責任についてまとめ、ユーザチームに説明を行います。ユーザチームと「役割と責任範囲」について合意がとれた後で、ユーザに対するトレーニングを行います。今回のプロジェクトではBIスキルがないユーザがほとんどですので、現在トレーニング資料について考慮中です。分析スキルをわかりやすく説明するのは結構たいへんですね。しかし、ここをしっかりやって行いと要件定義がぐちゃぐちゃになってしますので、しっかりやりたいと思います。

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  1. Data Visualization Software
    SQIAR (www.sqiar.com/solutions/technology/tableau) is a leading Business Intelligence company and provides Tableau Software consultancy across United Kingdom and USA

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