2010年3月29日月曜日

データウェアハウスとはいかにあるべきか論

ラルフ・キンボールの「The Data Warehouse Toolkit」という本に
Goals of a Data warehouseと称してデータウェアハウスとはいかにあるべきかが
述べらています。
すばり要点が述べられており、ちまたのデータベース技術者にぜひとも読んでもらいたい
ものなので、要点を記載したいと思います。

・データウェアハウスは組織の情報を簡単にアクセスさせること。
ユーザの立場から言えば、まさにその通りと納得でしょう。システム屋からいうと
そう簡単にいうなよって感じでしょうか。
ただ、ちまたにはパフォーマンスが悪くてユーザがアクセスしにくいシステムが
あふれています。データ量が多くてパフォーマンスが悪いのはわかりますが
きちんとデザインしてきちっと分析すればそれは実現できますよね。
私も含めて皆さんがんばりましょう。

・データウェアハウスは組織の情報を首尾一貫して表現すること。
これはいわゆるデータの品質のことです。
担当者がかわるなどで通常企業のデータの定義がかわってしまったりします。
数年立つとデータはぐちゃぐちゃってことはよくあります。
で最初からデータのクレンジングをやり直し。。。
品質が保たれていないとよけいな運用時間もとられますよね。。。

・データウェアハウスは変更に柔軟に対応できること。
会社の戦略は環境によって日々かわるし、扱うデータ、分析するデータも
日々かわります。
変化に対応できることは生存競争において必須条件です。
これもあたり前ですが、なかなか難しい。。。

・データウェアハウスはセキュアであれ。
これは当然。データにアクセスすべき人しかアクセスできないこと。
これは会社の死活問題です。

・データウェアハウスはよりよい意思決定の土台でして機能すること。
そうそう、データウェアハウスは意思決定を助けますね。

・データウェアハウスの成功とはビジネス側が使ってなんぼ。
これはそのとおり。いくら、予定どおりにプロジェクトを終わらせたって
使われないとしょうがない。
近くにいませんか。俺はプロジェクトマネジメント力があっていくつもの
プロジェクトを完了したって言って出世していく人。
でもそのシステムは結局あまり使われず運用チームがなんとか直すか
だましだまし使ってもらうか、ユーザが生データをひっこ抜いて、Accessか
なんかで実は分析していたりします。

これは耳が痛いですね。システム屋として。。。
でもその通り、これを目指しましょう。

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