2011年6月8日水曜日

第16回:Data warehouse/BI導入の勘どころ

今回は、データウェアハウス、BIシステムを導入する際に注意するポイントについて説明したいと思います。

まずは社内の分析能力成熟度を把握しよう

 データウェアハウス、BIシステムを導入する前に、必要なのが、導入する組織、部署の分析能力の成熟度を把握することです。この分析能力成熟度とは、組織がどの程度、データを重視して意思決定に利用しているか、また、社員がデータの品質の重要度を理解しているかなどです。まあ、簡単にいってみれば、データウェアハウス、BIを導入してもちゃんと使う意思があるかどうかということです。

 よくあるのが、社長の一声で、データウェアハウス/BIを導入したものの、誰もデータに注目せずに、そのままシステムが埃をかぶってしまうというものです。これは、組織の分析能力が成熟していないために起こる事象です。

 もし、成熟度が低いようでしたら、成熟度を向上させる業務改革を実施しましょう。

データウェアハウス/BIシステムは使ってもらってなんぼ!

 当り前の話ですが、システムは使ってもらわないと意味がありません。しかし、よくあるのがシステムを構築したのはよいが、使い勝手がわるくて結局ユーザは生データをアクセスにダウンロードして分析しているなんてことがあります。これでは、システムを導入した意味がありません。
 では、どうすれば、ユーザに使ってもられるのでしょうか。当たり前ですが、これはユーザをシステム構築のプロジェクトに巻き込むしかありません。また、ユーザ視点でシステムを構築することです。まあ、言うのは簡単ですが。。。

リリース後の保守、運用が重要

 データウェアハウス/BIシステムは、特にリリースした後が大事です。分析要件は変わりますし、そもそもユーザははじめは要件がよくわからないので、リリース後にやりたいことが明確になることがあるからです。そのため、システムはリリース後にどんどん進化していく必要があるのです。

現場の功績がただしく評価される仕組みが必要

 しかし、リリース後の保守、運用がうまくいかないひとつに現場の保守作業が正しく評価されないということがあります。
プロジェクトマネージャをやったほうが目立って昇進しやすかったりして、保守、運用はないがしろにされがちです。

 ということで、最後にマネージャの方にお願いです。目立つだけで評価するのはやめましょう。仕事への評価で現場の人も正しく評価しましょう。

 もし、そんな素晴らしいマネージャがいなかったら?運命と諦めて、粛々と作業を進めましょう。

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