今回は、SAPのデータウェアハウス/BI製品について、前回と同様に下記コンポーネントについて説明したいと思います。
・ETL
・データウェアハウス(データベース)
・OLAP cube
・BIツール
SAP BWはさまざまな機能がひとまとめに!
SAPのBIソリューションは、SAP BWというアプリケーションを利用します。
このアプリケーションはいわゆるワンストップソリューションで、ETL,データウェアハウス、OLAP cubeがすべてこのSAP BWでカバーすることができます。しかし、ETLツールについては、SAP BWが持っているETL機能が弱いということと、BusinessObjectsを買収した際にBO社がすぐれたETLツールを持っていたことにより、DataServiceというETLツールを別途購入、使用することができます。もちろん、他の会社のETLツールも使えますが。。。
また、データベースソフトウェアは別途購入する必要があるので、OracleやMS SQLが必要になります。
BIツール
フロントエンドとなる、BIツールは、BusinessObjectsになります。SAP BWには、Bexというレポーティングツールがありますが、現在、買収したBO社の製品でフロントエンドを統一する動きとなっています。また、BOのフロントエンドツールは、Cristal reports,web intelligence,dashobaord design (Xcelsius)などいろいろなツールがありますので、要件にあったツールを選ぶようにしましょう。
BusinessObjectsとSybaseの買収効果
SAPはここ数年、BIの強化のため、BusinessObjectsとSybaseなどの大型買収を行ってBI側を強化してきました。BOは、フロントエンドの強化にSybaseは、データベースの高速化とモバイル対応といった感じです。BOについては、なかなかシステム統合がすすでいないイメージがあったのですが、今回の最新版で統合が一段と高まりました。SAPは、一般コンシューマにはなじみがありませんが、企業ではERPシステムを中心に非常によく使われています。ERPでSAPを使用していれば、BIツールとして、SAP BWがまず第一候補に上がってくるのではないでしょうか。
今回は、SAPの製品について紹介しました。次回は、オープンソースBIとして、有名なPentahoについて紹介したいと思います。
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